抵抗器の主な故障モード

  • オープン(解放)・・・両端子間の抵抗値が極めて高い状態になります(数MΩ以上)
  • ショート(短絡)・・・ 両端子間の抵抗値が極めて低い状態になります(数Ω以下)
  • 抵抗値変動/抵抗値不安定

構造ごとの発生頻度

構造オープンショート抵抗値変動/抵抗値不安定

炭素被膜(カーボン)

×
金属皮膜×

セメント

×
ホウロウ×

×発生する可能性が高い
△時々発生する
○あまり発生しない
◎ほとんど発生しない
対象なし

いずれの構造も、過負荷による加熱・絶縁破壊でオープンモード破壊します。オープンモード破壊に至らずとも、加熱による抵抗体の変質や部分的な絶縁破壊により抵抗値が変動したり不安定になったりします。極稀にショートモード破壊することもあります。

※素子の形状が大きく変化するほどの大きな外力を受けた場合は、構造によらずショートモード破壊する可能性があります。

故障モードと発生メカニズム

故障モードメカニズム使用上の要因
断線・抵抗値高化抵抗体焼損過負荷・サージ・パルス
抵抗体変質高温高湿
抵抗体腐食腐食性ガス・高温高湿
抵抗体クラック過負荷・外的応力
電極剥離外的応力
半田くわれ半田条件
短絡・抵抗値低下抵抗体変質過負荷
抵抗値変動/抵抗値不安定抵抗体クラック

外的応力

抵抗体変質高温高湿
抵抗体劣化過負荷・サージ・パルス

引用・参照元