箱を開けてからデスクトップを表示するまでの手順を紹介します。公式HPではNOOBSというインストーラを使うことが推奨されていますが、操作が簡単な変わりに時間がかかること・容量が大きいことから、今回はWindows PCでイメージを書きこむ方法を取ります。

1.必要なもの

  1. Raspberry Pi zero W
  2. micro SDカード(32GB)
  3. SDカードリーダ
  4. 電源(ACアダプタ)
  5. micro USBハブ
  6. HDMIケーブル(HDMI↔mini HDMI)
  7. マウス・キーボード

1-1.Raspberry Pi zero W

Raspberry Pi zero Wを今回使っていますが、Raspberry Pi zero WHでも同様の手順です。(WHはピンヘッダが実装されたものです。)

1-2.micro SDカード

16GBのmicro SDHCカードを使用します。16GB以上ならほぼ問題ありません。2020年現在では、16GBもしくは32GBの入手性が高いです。

1-3.SDカードリーダ

何でも構いません。SDHCカードに対応したカードリーダを用意しましょう。

1-4.電源(ACアダプタ)

Raspberry Pi zero Wの消費電力は3bの1/4ほどと低いため、大容量の電源は必要ありません。負荷をかけない使い方であれば5V1Aで十分ですが、余裕をもって2A程度のものを用意していくと安心です。

1-5.micro USBハブ

Raspberry Pi zero WはUSBポートがmicroUSBのため、直接マウスやキーボードを接続することができません。そのためプラグがmicroUSB端子になっているUSBハブを用意します。

1-6.HDMIケーブル(HDMI↔mini HDMI)

Raspberry Pi zero Wにはmini HDMIケーブルのレセプタクルが実装されています。PC用モニターなどに使うHDMIケーブルは使用できません。片方のコネクタがmini HDMIになっているケーブルを用意しましょう。

1-7.マウス・キーボード

USB接続できるものであればなんでも構いません。

2.セットアップ手順

2-1.micro SDカードの準備

SD Card Formatterを使ってmicroSDカードをフォーマットします。
ソフトのダウンロードはこちらから。

SDカードリーダをPCに接続し、micro SDを差し込みます。カードが認識されたことを確認してSD Card Formatterを起動します。私の場合はGドライブになっていますが、ここの文字は環境によって異なります。

特に設定の変更は必要ありません。フォーマットを押すと、処理が開始します。

2-2.Raspbeanのダウンロード

公式HPからOSのイメージをダウンロードします。Raspbian Buster with desktop and recommended software(左上)のDownload ZIPをクリックします。2.5GBあるので少し時間がかかります。

ダウンロードが完了したら解凍します。”.img”という拡張子のファイルが作成されるはずです。解凍がうまくいかない場合、7zipというツールを使いましょう。

2-3.OSの書き込み

Win32 Disk Imagerを使ってmicro SDカードにRaspbianを書きこみます。ソフトのダウンロードはこちらから。Image Fileにさきほど解凍したファイルを指定します。DeviceはmicroSDカードを指定します。

設定に問題がなければWriteをクリックします。5~10分ほどかかります。

2-4.Raspberry Pi zero Wの起動

本体に電源ケーブル・USBハブ・HDMIを差し込み、Raspberry Piを起動します。USBハブにはマウスとキーボードを接続しておきましょう。黄緑色のLEDがチカチカしたら、起動の処理が始まった証拠です。

2~3分でデスクトップが表示されます。ここまでできればインストール成功です。

初回起動後は”Welcome to Raspberry Pi”という窓が自動て立ち上がり、各種設定を促されます。タイムゾーン・パスワード・キーボード・ネットワーク設定など、使用の上で必要な設定なので指示に従い設定します。

ネットワーク接続後はソフトウェアのアップデートが走るので、完了までしばらくそっとしておきます。
※場合によっては1時間以上かかることもあるので気長に待ちましょう。

参考文献