どちらも信号出力の方式を示す言葉です。どちらの方が優れているというものではなく、場面に応じて使い分けます。
ドライ接点とは
出力がONされても接点に電圧がかかることはなく、通電するだけの接点です。2端子間は導通か不導通(オープン)の2状態で出力します。つまり、出力側(負荷側)からみれば、スイッチが繋がれているだけの状態です。別名、DRY接点・無電圧接点・乾接点とも呼ばれます。
下の図では、[左]有接点タイプ(リレー接点)と[右]無接点タイプ(半導体接点)を示します。
ウェット接点とは
出力がONされると電圧が印加される電源です。2端子間は電源を供給するか、しないかの2状態で出力します。ウェット接点は電源を供給するので、出力側は不可をつなぐだけで使うことができます。一般に、電源を共有しないオフ状態の時は2端子間はオープンになります。
有電圧接点とも呼ばれます。(湿接点とは言わないようです)
ドライ接点のメリット・デメリット
メリット
装置と負荷を絶縁できることが最大のメリットです。負荷の状態が装置の内部回路に影響を及ぼさないため、万が一負荷が故障した際に装置も道連れで壊れてしまうことを防ぐことができます。
また、電圧が異なる回路でも、その違いをあまり意識せず信号(ON/OFF)を渡すことができます。
デメリット
装置から電源の供給はされないので、負荷側で電源を用意する必要があります。
ウェット接点のメリット・デメリット
メリット
装置から電源供給されるので、接続するだけで負荷を駆動できます。
デメリット
負荷が装置の内部回路と電気的に接続されるので、負荷が故障や短絡してしまった場合に装置を破壊してしまう恐れがあります。
メリット・デメリットのまとめ
メリット | デメリット | |
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ドライ接点 | ・装置と負荷を絶縁できる ⇒故障リスクが低い ・電圧が異なっていても信号を渡せる | ・負荷側で電源の用意が必要 |
ウェット接点 | ・負荷を接続するだけで駆動できる | ・装置と負荷が電気的に接続される ⇒故障リスクが高い ・電圧が異なる装置に信号を渡す場合は工夫が必要 (レベルシフト回路など) |