フリーランス活動を始めて2年。とうとう個人の名刺を作る時がきました。

ココナラやCloudWorksのシステム上でのみ仕事を請け負っていれば名刺は不要ですが、契約前後で「直接会って話したい」というお客さんも少なくありません。これまで、お客さんと直接会うこともありましたが、なんだかんだ名刺がなくても何とかなってきました。「すみません、まだ作っていなくて・・・」というのもカッコ悪いので、いいかげん作ることにしました。

名刺に書いたこと

名前(フリガナ)

これまでに貰った名刺を眺めてみると、意外にもフリガナ(もしくはローマ字表記)のない名刺がちらほら見受けられました。日本には何通りも読める苗字や名前は多く存在しますので、忘れずに入れます。

肩書き

エンジニアはエンジニアなんですが、私の場合は電子系なので、正直なんて書くべきか悩みます。「電子系エンジニア」は何となくダサい気がするし、「○○設計者」というのも範囲が限定されてしまいます。色々悩んだ末、「エレクトロニクスエンジニア」としました。(ソフトウェア系のエンジニアはいいですね。フロントエンドエンジニア・データベースエンジニア・ネットワークエンジニア…どれもカッコイイ名前がついています。一方、ハードウェアのエンジニアの場合それらしい○○エンジニアという言葉を聞くことはほとんどありません。)

連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)

最低限メールアドレスは必要です。電話番号・住所は記載することで信頼度を上げることができますが、セキュリティの観点から誰にでも気軽に渡せるものではなくなってしまいます。今回は完全仕事用ということで記載しました。

キャッチコピー

肩書だけでは味気なかったので、自分の強みを一言で表現しました。私はハードウェアからソフトウェアまで手広く技術を保有しているので、「回路設計からプログラミングまで」としました。

キャッチコピーを肩書に含めてしまい、「○○○ならお任せ。□□□エンジニア」のようにしてもよかったかもしれません。

保有技術

資格と合わせて、ある程度通じている技術分野・プログラミング言語・ツール(ソフトウェア)を羅列しました。資格や肩書だけでは分からない「できること」を書くと良いかと思います。

保有資格

知識や技術の証明になるものです。細かい級やグレードまでは不要だと思います。今回は国家資格のみ記載しました。

デザイン

illustratorを持っているので、全て自前でデザインしました。デザインの方針としては、無駄な装飾は極力省き、シンプルに仕上げることです。しかし、白黒では味気ないのでワンポイントで色を入れることにしました。

イラストに込めた意味
ワンポイントで入れたイラストは、トランジスタの回路図記号です。トランジスタはコンピュータの最も基本的な構成部品です。トランジスタ一つでは何も計算できませんが、これが数千・数万・数億個と集まることで、高度な処理を実現するコンピュータとなります。回路設計者にとって、トランジスタは最も重要な素子の一つであり、その特性は熟知している必要があると考えています。
ものづくりに携わっていると、誰もが「作ったものがうまく動かない」という問題に直面しますが、どんな時でも初心を忘れず、基礎的な部分を振り返ろうという意味でトランジスタを入れてみました。

ちなみに・・・
この記号はトランジスタであることに間違いはないのですが、正確にはFET(Field Effect Transistor)という素子の記号です。今のCPUはほぼ間違いなくFETを使って構成されています。「時代に即している」という意味も込めて、この新しい種類のトランジスタを選びました。

利用した印刷サービス

今回はラクスルを利用しました。「名刺 印刷」などでググると様々な業者がヒットします。どこも千円未満のコストで印刷が可能ですが、色やフォントなどの制約が多い業者もあるため注意が必要です。

今後、デザインや記載内容を変更することは確実です。いくつかのサービスで名刺データの入稿まで試しましたが、私が試した限りではラクスルが最もGUIが使いやすく、制約も少なかった印象です。ラクスルのテンプレートには打ち落としや注意事項が詳細に記載されていたため、初めてでも再入稿にならず、スムーズに発注することができました。

できあがり

入稿から4日後、名刺が届きました。紙質は普通のものを選びましたが、十分実用に足りるものとなりました。
これで堂々と挨拶ができるようになりました。

オモテ

ウラ

外部リンク

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