717系3両をとある方から譲り受けたので、電飾加工してみました。鉄コレは室内灯やヘッドライト・尾灯を組み込むことを前提とした作りになっていないので、多少の工夫が必要でした。

↓まずは完成形です。

ヘッドライトと尾灯の加工

717系のヘッドライトと尾灯は、一つのクリアパーツで構成されていました。突起の裏側にチップLEDを張り付けます。

使用したLEDはこちら。左が白、右が赤のLEDです。
チップサイズは手持ち在庫の関係で白色が1608(1.6mm×0.8mm)、赤が1005サイズ(1mm×0.5mm)です。

白と赤のLEDをそれぞれ直列接続します。LEDには極性があるので注意が必要です。(チップLEDの場合はチップの裏に記号が印字されています)
ワイヤーはΦ0.2mmのポリウレタン線を使いました。極性ごとに別の色のワイヤーを使えば後工程が楽になりそうですね。

今回はヘッドライトと尾灯が一つの部品になっているので、遮光が重要になります。正面以外光が出てほしくないので、LEDの側面だけを黒のアクリル塗料で塗ります。バカ正直に側面だけを塗ろうとすると至難の業なのので、一旦全体を塗った後、アクリル塗料用溶剤を染み込ませた綿棒でLEDの上面だけ拭き取ると綺麗に仕上げることができます。

赤と白をそれぞれ遮光したらクリア部品に接着します。この後クリア部品全体も塗装して遮光します。

発光部以外を塗装して点灯テストです。白と赤でそれぞれ遮光できていそうです。

明るさ調整

ヘッドライトは明るくあってほしいですが、尾灯はぼんやり灯るのが理想です。そのためヘッドライトは明るくなるように500Ω、尾灯は10kΩで電流制限としました。
ハサミで切れるユニバーサル基板を3×4にカットし、チップ抵抗を実装しました。

回路図は以下の通りです。500Ωくらいのチップ抵抗が手元になかったので、1kΩの抵抗を2並列にしています。

集電台車化

集電台車はKATOのTR69を使用しました。リベットは鉄コレ付属の台車をそのまま流用可能です。

集電板はT0.2mmの燐青銅板を使いました。板バネとして使うので、車両中央部分に銅テープで固定します。

完成!

なんとか3両仕上げました。室内灯はポポンテッダ室内灯の切れ端を集めてはんだ付けしました。ボディが透けてしまうのが課題ですね。