引き続き過去の気持ちになって追記。
前回「オハ31系急行列車の作製(その1)」ではオハ31一両を集電台車化したが、今回はもう少し賢いやり方で台車を集電台車化してみた。といってもKATOやTOMIXの普通の給電方法を再現しているだけだけども。
美軌道模型”集電台車化キット”の取り付け
今回はちょっとサボって、美軌道模型が販売している”集電台車化キット”を試してたみた。見た感じリン青銅板に穴があいていて、スプリングがはんだ付けされているだけのようだ。台車にΦ2.5mmで穴を開ければ簡単に取り付けることができた。
足回りとウエイトの加工
足回りの導通はこんな感じ。銅板にΦ0.15mmのエナメル線はんだ付けし、車体裏に張り付けた。この時に銅板の面に手を触れないように注意。銅は皮脂が付着して時間が経つと酸化して接触が悪くなる。
オハ31は本来、足回りとボディの間にオモリとして細長い鉄板が入っているが、そのまま入れてしまうと配線に接触してしまう恐れがある。なので今回は鉛シールを貼った。ある程度車体に重さが無いと車輪とレール間で導通してくれないので意外と重要なパーツだったりする。
オハニ30も編成に追加
オハニ30はオハ31と同様に31系客車の一つ。車体半分が三等車、残り半分が荷物車扱いとなっている。そのため客席の等級を示す帯も半分までしか引かれていない。”オハニ”の車号の中には車掌車を示す”フ”は含まれていないが、一般的に荷物車には車掌室が付属するので特別”オハニフ”のようにはしないようだ。
一般客車にはない 荷物車特有の両開きの大きな扉が、 独特の雰囲気を放っていて好き。
KATOから31系客車はオハ31,オロ30,オハニ30の三種類しか出ていない。オハニ30の車掌室部分を切りだし、残りをオハ31から持ってきた客車部と合体させてオハフ31を作るなどという例がネット上でいくつか見たことがある。正直、仕上がる車両は平凡なディディールだが、一度はやってみたいネタでもある。
オハニ30は車掌室付きなので、編成の最後尾につなげてもいい。なので尾灯(テールライト)も取り付けた。尾灯は車掌室が進行方向と逆向きになるときだけ点灯してくれればいいので、ブリッジダイオードは通さず線路からの給電をそのままLEDに持ってくる。抵抗は決め打ちだが10kΩとした。
こうやって見ると、荷物室は客席も造形されていないのでガラーンとしている。荷物の模型を配置してもいいかも。
二両繋げて編成に
二両の集電台車化、室内灯の仕込みができたので、早速連結してみる。
すてき。
室内灯を車両に取り付けたらやることは一つ。電気を消す。
見てくださいこの連結部。光がリベットに反射し、細かい光の点になっているのがたまらない。わずかに妻面も照らされている。語彙力が雑魚なのでこんな感想しか述べられないが、この時は一時間くらい友人(鉄)と電気を消して眺めていた。
オハニ31のテールライトもこんな感じ。編成の一番後ろって感じでいいね。
真後ろからも一枚。周りが真っ暗だから999みたい。中が丸見えだとかっこ悪いので、デッキと客室の間の扉を再現して、黒いボール紙で扉っぽいものを取り付けた。
今思えば、ぶどう色2号のボディに白色の室内灯はあまり似合わない。でも完成した当時はどうでもよくなるくらい興奮した。
計画ではあと5両の31系客車を集電台車化する必要がある。気が遠くなりそうだが、車両の数が増えればモチベーションも上がってくるはず。
つづく。